これはあまりにデリケートな内容なので書くか迷いましたが、筆者自身すごくすごくすごく悩んだことの一つなので触れてみたいと思います。
「新型出生前診断」(NIPT)とは
妊娠10週からという早い時期に、採血のみで、母体や胎児に負担やリスクなく、
ダウン症をはじめとした胎児の染色体異常などを調べることが出来る検査です。
精度も高く、99%と言われています。
費用
20万円前後です。
対象者
基本的には日本産科婦人科学会の認定施設で、
条件としては高齢出産となる35歳以上の方が対象です。
筆者は条件に当てはまらないので希望する場合は無認可施設で受ける必要がありました。
施設要件の緩和の方針が固まったというニュースを見かけたので今後は受けたい人にとって環境が整うことを期待します。
その他の胎児診断
胎児の診断は他に
・胎児ドッグ
・トリプルマーカーテスト
・クワトロマーカーテスト
・羊水検査
・絨毛検査
などがあります。
いずれも妊婦さんの希望があった際に、任意で検査ができます。
筆者が悩んだ理由
今までたくさんの妊娠、出産の報告を受けました。それはとても自分のことのように嬉しくて、幸せな気持ちになりました。そして筆者もいつか、と。
みんな当たり前のように順調に元気な赤ちゃんを産んでいるように見えました。
しかし、いざ自分が妊婦になると、勉強するほどに、調べるほどに、
周りのみんなにとっての当たり前が自分に当てはまるのか、
急に不安な気持ちが膨らんでいきました。
出産時、私は32歳。
高齢出産ではないものの、歳を重ねるごとに増すリスクも知りました。
マタニティ雑誌でもNIPT関連の記事を見かけたり、ここ数年でより身近になってきたので、悩まれる方はとても多いと思います。
最初はこんなに不安なら受けるべきなのではと思いました。
しかし、調べるうちに命の選別になるとして問題視されていると知りました。
それは、陽性だった9割以上の方が産まない判断をしたという事実からです。
心に突き刺さる内容でした。
やっと心拍が確認出来て安心した矢先。
小さな心臓を一生懸命に動かして、小さな小さな体で頑張っているお腹の赤ちゃん。
もしお腹の赤ちゃんに異常があると分かったら、
その先は確定診断である胎児にリスクのある検査を受けなければなりません。
もし陽性だったら諦めるのだろうか?諦められるのだろうか?
もし長く生きられない状態だと最初から分かったとしたら?
でも、
もし陰性でも全ての異常が分かるわけではない、、、
もし、、、、、、、、、、、
考え始めたらまた余計に分からなくなりました。
ただ、
簡単に受けてはいけない検査なのではと感じました。
夫婦で時間をかけて何度も話し合いました。
筆者の結論
話し合いを重ねた結果、どの検査も受けないという選択をしました。
これは筆者夫婦の結論なので、決して考えを押し付けている訳ではなく、1つの例としてご理解頂けますと幸いです。
実際、周りで受けた友人も居ます。
検査を受ける事でその後安心して妊婦生活を送れたという方もいらっしゃると思います。
通常のエコーで異常が見つかり、何かしらの検査を受けざるを得ない場合もあると思います。
妊婦健診に組み込まれて検査が行われている国もあるようです。
最後に
受ける受けない、
そしてその先の選択も、
これだけは、
第三者に相談する事でも、
他人に何か言われる事でもなく、
ご夫婦2人の間で納得のいくまで話し合った結果が、最良の答えだと思います。
順調に進んでも、筆者のように切迫早産になってしまったり、まだこれから先も何が起こるか分かりません。
正しい情報と知識で、
それぞれの答えが見つかることを願っています。
そして、赤ちゃんを望む全てのご夫婦に、
最良の結果がもたらされますように。